あっという間に12月です。今年も残すところ3週間。

あっという間に12月です。今年も残すところ3週間。
い草の植え付けも、もう終盤です。
今年もまた「20~30軒くらい減るのでは」と淋しい声が聴こえてきます。

10月にインボイス制度が始まり、登録業者じゃない小規模農家さんは厳しい状況に。
登録業者じゃないと取引しませんと言われ、よくわからないうちに消費税分引かれてます。
耕作放棄地にならないようにと田んぼや畑を管理してきた兼業農家の人達、中山間地で狭い田んぼを守ってきた人達には、何のメリットもありません。
マスコミもあまり騒がなくなりましたけど、小規模事業者さんがどうなったかも最後まで取材して欲しいものです。

12月6日、八代南倫理法人会のモーニングセミナーで、小島尚貴氏の講話があるということで、話を聴きに行ってきました。
現在J-Tech Transfer and Tradingの代表で貿易関連アドバイザーをされている方です。
皆さん『コスパ病』という言葉を聞いたことがありますか?その生みの親が小島氏です。
日本特有の輸入がもたらした日本経済への影響について『コスパ病』『日本の未来は畳が拓く』『脱コスパ病』と出版された本に書いておられます。
そしてその中に八代のい草農家に起こったことも紹介されています。2018年から6年間、八代市の農林水産部輸出分野のアドバイザーとして、八代に携わってこられた小島氏だからこそ、い草畳またその生産者や関係者の真の姿を伝えて頂けるのだと思います。

日本の産業で最盛期から衰退が70%超えてくると再生は難しいとされているそうです。
そのような衰退を経験している産業も、そこに至るまでに20~25年を要しているのに、い草に関しては作付面積が1990年から13年で73%減少し、い草農家は1990年から2020年までの約30年で93%が廃業したとあります。(2023年なら95%になるのでは)
そして急激な産地破壊の原因は中国からの輸入ではなく日本人であると。

あまりにも長くなりますので、続きは次回 少しずつではありますが、お伝えしていきたいと思います。興味を持たれた方は是非本を読んでみてください。